rogo s
 
home レジデンス アート life アクセス  
 
interview back number
#04
迷ひ家展参加
作家のみなさん

#03
遠藤幹子さん

#02
川月清志さん
川月紅さん

#01
大月ヒロコさん
 
ICHIUROKO interview

 第5回は画家のアンドレアス・ヘントリッヒさんです。『出会いのアート in OKAYAMA』(岡山県主催の国際交流アート事業)の実行委員会副委員長としてドイツから来日し、約2か月間イチウロコに滞在。招聘アーティストと生活をともにしながら、ギャラリー遊美工房での展覧会とレジデンス事業を成し遂げられました。展覧会終了後のインタビューです。


#05 アンドレアス・ヘントリッヒさん
(Andreas Hentrich)




■ 今お住まいはどこですか。

ドイツ、ケルン市です。


■ 現在のお仕事を教えてください。

Kunstler(アーティスト)です。
以前は、絵画や彫刻の修復技術を学んでいましたが、取り組みたいテーマを見つけて、絵を描くことを仕事にしています。ドイツ国内でほぼ毎年個展、グループ展やアートフェアにも出品しています。PC018252.jpg
※壁にかかっている絵がアンドレアスさんの作品です。(左:「Glass」2012、右:「フィットニア」2012、ともに油彩)


■ 日本は初めてですか。

2007年、神戸OAG(オーアーゲー・ドイツ東洋文化研究協会)に滞在しました。 ドイツ人の研究者や芸術家が利用する施設です。 それから2008年にドイツのギャラリーで今回の『出会いのアート in OKAYAMA』 実行委員会委員長で画家の佐藤朋子さんに初めて会いました。


PA198082.jpg ■ 玉島・イチウロコでどのように過ごしましたか。

私と、ダニエルさん(注1)と、ユリさん(注2)の3人がいます。生活は快適です。設備も最新ですし、暮らしやすい。 スーパーが近くて、ホームセンターがあるのも便利です。展示に必要な資材を買いにずいぶん通いました。 雨が少ないので自転車であちこち行けて、問題ありません。 実はこの2か月のあいだ絵を描いていませんが、いろいろ別の課題・・・ することがあって、自分の作品だけでなく、プロジェクト全体をオーガナイズするキュレーターという新しい経験をして、展覧会の評判もよく、とても満足しています。
(注1)ダニエル・ヘース氏、版画家。 (注2)ユリ・ブロドスキー氏、写真家。 2人とも「出会いのアート in OKAYAMA」招聘作家としてイチウロコでアーティストインレジデンスを行いました。



■ 滞在中に気に入った場所や風景はありますか。

高梁川の川辺の風景が好きです。土手の芝生の緑や、自然豊かで、美しい。 私は植物シリーズの絵を描いているので、ドイツにない植物も興味深かったです。まだ日本にいるので、自分の中にハッキリとしたビジョンは生まれていませんが ドイツに戻ってから制作に活かしたいと思います。 ウラさん(注3)は円通寺がよかったと言っていました。電車で行った高梁市も、サムライ?・・・そうそう武家屋敷やお城がありました。 ハイキングにピッタリですね。サイクリングが出来そうな吉備路もよかったです。
注3)ウラ・シュトレーマン氏、画家。同じく「出会いのアート」招聘作家。


■ 玉島の思い出や感想があればお聞かせください。 Panorama1.jpg
photo:Yuri Brodsky
男ばかり3人でいたのを、みんなが・・・心配、そう心配してくれました。料理はもちろんできます。 一緒に滞在していたダニエルさんはむしろ料理が得意です。それでもイチウロコの入り口をノックして、料理を持ってきてくれたり、お米や野菜を差し入れてくれたり、驚きました。 それにドイツでは展覧会はアートに関心のある人が来るものですが、ここではそうした人たちだけでなく近所のひとが興味をもって見に来ていて珍しいと感じました。ドイツではあまりないことです。 最後に町内のみなさんがお別れパーティを催してくれたことも印象深いです。ギャラリーのオーナーご夫妻、展覧会やレジデンスに尽力してくれたスタッフ、みなさんに改めて感謝します。



■ ご協力ありがとうございました。
アンドレアスさんとともに滞在したユリ・ブロドスキー氏のイチウロコ撮り下ろし写真がご覧いただけます。


 
 
 
(c)Ichiuroko All rights reserved.